古い森
森からは多くのことを教えられます。とくに原生林と呼ばれる古い森は数百年、数千年の営みを経て形作られています。たとえば地面を覆う苔の下には、かつて朽ちて倒れた大木がありました。その倒れた木のうえに新しい木が根付き、次世代の大木へと成長しています。
われわれは表面に現れていることを認識することができます。しかしそれを手がかりにその下にあるメカニズムを探ることにより、より深い理解を得ることができるのです。
美しい海岸
青い海と白い砂浜。夏の美しい海岸は日常のわずらわしさを忘れさせてくれます。しかしこれに別の情報が加わると、見る景色の印象も変わります。たとえば上の写真は種子島の南端、日本に初めて鉄砲が伝来した海岸です。日本の歴史において重要な技術の伝来した場所としてみると、また違った感慨があるものです。
同じ場所に行き、同じ風景を眺めていても、持っている情報によって得られる結果が変わることがあります。情報が多い方がより深い理解が得られることは言うまでもありません。
厳しい冬
データを収集し、情報を整理する。対象をつぶさに調べ、掘り下げて理解する。論理的に組み立てて、結論を導き出す。これはビジネスにおける問題解決のための手法です。
不動産の鑑定評価においても同じです。豊富なデータと綿密な調査を土台に、その上に論理を組み立てれば、その結論は強固で崩れず、万人に理解されるものとなるでしょう。それはあたかもしっかりと組み上げられたログハウスが、厳しい冬山の自然にも耐えられるようなものです。
鑑定舎はそんな仕事を目指しているのです。